町指定(天然記念物) 1983(昭和58)年1月11日指定 ニホンユビナガコウモリの繁殖洞 ニホンユビナガコウモリは夜行性・食虫性のコウモリで体重11〜16gです。体重の33%の量の昆虫を一晩に食べます。 前足(翼)の第3指の第2指骨が多種に比べて特に長く発達し、したがって翼の形はたいへん細長く、飛ぶ力が大きく、行動範囲が広い種類です。基産地はネパール、日本では本州中部以南、四国、九州などで知られています。 紀伊半島では田辺洞窟、熊野川洞窟、古座川洞窟、千畳敷洞窟などを大群が周年利用し、また洞窟間を移動し、特に千畳敷近くの海食同には10,000頭〜15,000頭の雌の大群が集まり出産・保育することが知られています。 このように繁殖集団が利用する洞窟は日本では他に2〜3例が知られているだけです。白浜町2927番地の海食洞(通称こうもり穴)はニホンユビナガコウモリとともに白浜町指定の天然記念物です。 |