建立 昭和11年4月
 高浜
虚子
 明治・大正・昭和初期の俳人(愛媛県)
 1874年〜1959年(明治7〜昭和34年)

俳句

高浜虚子

   白良荘に投宿

三味の音に按摩とりつつ春の宵

熊野路の旅も終りの春の宵

   白良浜即景

下駄はいて這入って行くや春の海

   豊姫丸に乗るとき

白浜の牡丹桜に名残りあり

昭和8年「春潮集」より

 昭和855日、高浜虚子熊野巡遊の帰途白浜に一泊、6日不綱知桟橋から汽艇豊姫丸に乗って田辺へ向かう時、桟橋の側に牡丹桜の大木あり、折から花盛りであったからこの吟となったもの、これは昭和9年4月号のホトトギス誌に載っているが、昭和11年4月田辺市の小山那松(耕生)氏がこの句碑をユガ神社下に建てた。

 後白浜の中心、丸公園藤棚の下に移されていたが、昭和37年そこへナショナル広告塔が建てられるに及んで、再び綱不知に移されたものである

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