九軒駒吉墓碑

  白浜町瀬戸本願寺、俗にいう貝寺の境内にあり、中央に「高誉忠山義誠居士九軒駒吉墓」とし、その両側に次の碑文がある。

 大阪鎮台歩兵第八聯隊第二大隊第三中隊兵卒、鹿児島県征討之鴻命ヲ拝シ、明治十年三月二十二日熊本県下二俣ニ於テ戦死ス。

(原文のまゝ)

 附記 

 日本最後の国内戦争であった西南の役に従軍戦死した人のものとして珍しい。参考のため、熊本県田原坂公園に新たに建てられた慰霊塔の銘を下に録す。

 「桜花咲く弥生の終日終夜、官薩両軍、骨肉相食む悲しき歴史を残して八十年、聖霊鬼化の地に墓碑無きを愁うること久し。こゝに散華、建国の礎となりし両軍の将士一万三千八十二柱を、町民こぞって平等奉慰す。安らかに眠り給え」と。駒吉氏もその内の一人である。

 注、写真下、中央付近の一番高い元本覚寺(貝寺)地蔵尊の写真に向かって左隣、楕円形のです。

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