柿本人麻呂の句碑 風莫の 浜の白波 いたづらに ここに寄せ来る 見る人無しに -柿本人麻呂-
万葉集巻二に701年9月、持統上皇文武天皇紀伊行幸の時の歌13首があり柿本人麻呂の歌とみられる。 この歌は、その中の1首である。このころ無冠の人麻呂は随行の女官上形娘子と相聞の歌を介して「2つなき恋に結ばれていた2人の交際は、文芸的創造の高い精神的歓喜とともに濃い慕情に彩られる。ここに立つ1首は、平草原の歌碑にみる相聞4首の成立をうながす意味をもつ。 このとき無冠の人麻呂は大胆にも行幸の駕に追随潜行してめざす紀伊路の旅先で恋情あふれる相聞の贈答を成就するのである。 |
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