上二枚Photo/2001-05-10

                                                                       Photo/2006-03-31

  

 国指定(天然記念物)  1931(昭和6)年2月20日指定

 泥岩岩脈(でいがんがんみゃく)

 新世代第三紀中新生(1500年前)に形成された地層に、その後の地殻変造によって地中から水と一緒に噴出した泥が上を覆っていた砂岩と泥岩の互層の割れ目を貫いて固結してできた水成岩脈です。直立した水成岩脈のようすは、海食崖面によく見ることができます。

 また海食台上では侵食されてかまぼこ形となった、水成岩脈の灰色の露頭を見ることができます。岩脈はその幅数10mmから数メートルのものまで、海食台上での長さは数十メートルにおよぶものもあります。田辺湾の東南部から白浜半島にかけて数十ヶ所、袋から椿にかけて数ヶ所あり、これらのうち白浜町権現崎・古賀浦・畠島の泥岩岩脈が国の天然記念物に指定されています。

 海食--海流や波などにより海岸や海底がけずりとられること。

 崖面--海食でできた「がけ」    「広辞苑より」

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