657年有間皇子、牟婁の湯(湯崎温泉)を推賞する。
三十七代斉明天皇の即位三年九月、気保養と称ってこの地に遊び、其の風光絶佳なるに深く感嘆し帰りて帝に奏上した。
帝はきこしめし悦びたまひて、一度みそなわさむとお言葉があって、其の翌年遂に牟婁温泉行幸となる。
有間皇子は第三十六代孝徳天皇の皇子である。