年代確定の手法

 書籍は発行年月日や書籍の写真に記載された年月日を重んじ、発行年月日がその年の初期であれば、写真撮影や印刷などの期間を考慮して発行年月日の前の年としています。

 パンフレット類は、パンフレット発行年月日を交通機関などの時刻表、地図にて調査し、それからそこに掲載されている文章が右書か左書かなども判断し、そして一枚一枚の写真を下記により判断します。

 写真だけ入手した時、まず、裏面を見ます。

 写真ブックは写真をはがして、裏面を見ます。

 写真裏面または写真に撮影年月日の記載のない写真は下記によります。

 記

 明治、大正の写真は黄色くなって変色しているが、その写真を斜めなどにして見ると銀色に見える部分があります。今までの経験で、このように見える写真は、明治、大正時代が多くあります。

 昭和10年代の写真は、一部、このような写真もありましたが、歴史写真の年号を判定する時の最初の基礎資料としています。

 古い写真を見た時、最初に上記により、ほぼ年号の推定して、それから、スキャナーで拡大取込を行い、パソコンで拡大された写真の旅館・施設などを一つ一つ年代を確定して上限年代と下限年代を確定します。

 そして、印刷した同じような風景の写真を年代別に比較検討し、確定出来るものと上限年代と下限年代で再推定しなければならない写真があります。また、その年の年末か翌年の初めかの判断をしなければならない写真、例えば年をまたがる工事です。明らかになる写真とそうでない写真があります。どちらとも判断できないときは、写真内の旅館や施設などを調査して、それでも判断できない写真は、翌年に掲載しています。

 推定した写真で自信のないものは、調査を行う、HPで情報の提供をお願いします。

 このようにして確定した年代でも、例えば、明治と推定した写真が昭和初期であることもありました。一枚の入手した写真によって、推定した写真の年代が大きく変わったこと、ある湯崎地区や白良浜の年代を全て修正したこともあります。

 風景写真は、これからも入手する写真や情報によって年代がさらに正確に確定されるでしょう。