瀬戸古事の内、湯の記述の抜粋

此の地南の磯つづき白良浜を過ぎて、鉛山とて古へ鉛りを掘りて人々集まりたりと言ふ。

故にまぶ穴といふ物多く有り。
其の頃より温泉湧き出るなり。
 まぶ湯   屋形湯
 元の湯   崎の湯
四ケ所に有り。

近代は磯辺の浜に、浜の湯とて出来たり。
扱又近き頃崎の湯へ通ふ右の片脇に、新湯といふ湯出来たりとなり。