基本計画の概要

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1、計画利用者数 24,000人(ピーク時)

2、利用規模

  汀線 前浜面積 一人当たり利用面積
現況 500m 26,000u 1.08u/人
計画 620m 43,500u 1.81u/人

3、海浜幅  90〜100m

4、海底勾配 1/30

 

〔1〕養浜工
 現況の海底勾配を尊重し、1/30の勾配で養浜し、浜幅を現況の約50mから90〜100mに、汀線長を500mから620mにする。

 

〔2〕突堤工(権現崎)
 岩礁部を利用して、高波浪時の最大波高、約1m以上の波が砕波する程度の高さ(TP−0.9m)に捨てブロックによる嵩上げを行い、岩礁部をさらに延長する形に島状のヘッドランドを構築することによって、季節風時の波浪が白良浜にできるだけ入らないようにする。また反射波の軽減や局所洗掘の防止などから、沖側を1:3、岸側を1:1.5〜1:3と緩勾配とした。

〔3〕離岸提工(湯崎)

 海底に岩礁が露出している浅瀬の地点に、離岸提(突堤)を設置し、台風期に来襲する波浪を制御し、浜の侵食を防止する。

 構造決定にあたっては、前述の基本方針のうち、特に景観環境面に配慮した。特徴としては、四割勾配の緩傾斜提とし、表面を4tの自然石で被覆して波浪に対する安全性及び反射波の防止は勿論のこと、景石としてひとまわり大きな石柱を配置するなどして景観を阻害しないようにしている。

 また、浜の南側に出ている寺谷川の排水口を、離岸提の内部を通じて外海に面する場所に移し、遊泳域の汚染を防止する。

 

〔4〕護岸提

 緩傾斜護岸を利用し、背後地の防護、反射波の防止と併せて、ビーチサイドの有効利用を図る。

 

〔5〕その他

 海水浴場としての機能の増大と、利用者の利便を向上するためのサービス施設等の設置については、背後地の公園計画との整合性を図りながら、関係諸機関と協議する。