白浜薬師堂      浜通り                            Photo/2005-10-28

 白浜薬師堂縁起
 白浜薬師堂は昭和四十一年景勝地白良浜にふさわしいお堂とするため国宝で知られる奈良薬師寺東塔(三重塔)上層部を参考に、水煙と九輪を三分の一に縮小した相輪を付けて建立されました。
 当時の薬師寺官長橋本凝胤大僧正を毎年白浜にお招きし法話の会を開いていました。
 白浜温泉は古く「日本書紀」に記載があり歴代天皇もご来幸され御湯治されました。
伝統のある白浜温泉にお薬師様をお祀りし、湯客の方々に心身安楽の功徳をいただいてもらうことの大事だと勧められ、有縁の方々の浄財を集め薬師堂が完成したのです。
橋本凝胤大僧正は薬師寺に伝わる薬師如来を勧請してこのお堂に奉安し昭和四十一年四月十二日開眼落慶の式典がおこなわれました。
 以上のことから毎月十二日を薬師堂の縁日とし、さらに一年の大祭は開眼落慶の日に営むことにしています。
 湯治として薬師如来のご功徳を授かって下されば幸いです。
薬師如来は応病与薬(病に応じて薬を与える)抜苦与薬(苦を除き薬を与える)をはじめ十二の大願を発され一切衆生の病苦をお救いくださいます。
年祭     毎年四月十二日    花会式
縁日     毎月  十二日    夜法要と法話