山王神社                                Photo/2005-10-28
新地の繁華街の山すそに祭られている山王神社は、昭和十五年(一九四〇)に地元の置屋業者たちにより建てられたものである。その由緒については当時、白浜新地は側の見る目もうらやむほどに繁盛していたが、新地内にいつとはなしに一つの奇妙な影があると言われ出した。それは置屋業者の夫婦のうち、どちらかが亡くなるという不幸事が相次ぎ、そのためいつだれとはなしに「これは確かに何かのたたりに相違ない。」 とのうわさが流れ、そこで山王神を勧請することになり、同年六月二十二日厳かに鎮座の祭礼が執り行われたのである。
 毎年五月一日の祭礼日には花柳界の人々がお参りしている。

 境内 渓花坊句碑