白浜稲荷社                        Photo/2005-10-28
 御幸通りの常喜院入口向い側の林の中に祭られている白浜稲荷社は、昭和七年(一九三二)二月十五日、白浜温泉土地株式会社により白浜温泉守護の稲荷社として勧請された。当時境内一帯に真紅の花で彩るツツジの名所をつくり、盛大な鎮座条が行われた。昭和十一年(一九三六)五月四日の祭礼日には、稚児行列に芸妓たちの手踊りで御幸通りを練り歩き、境内では角力の奉納、投餅などがあり、たいへんにぎわったという。現在祭礼日は毎年五月五日に行われ、投餅などがある。社殿の前に二匹の自狐の置物が、その両脇には「最上位経王大菩薩」と書かれた提灯が奉納されている。