「前に見える波止場、何時、造ったのか」と聞く。

 波止場が出来たのは「昭和30年前後、あの波止場、蟹(ワタリカニ)の幼蟹を放流して、養殖するために造ったが、夜、陸から沢山の人が来て皆獲って行くのでやめた」と言う。

 続いて、「最近、県の海岸保全事業で埋立てた、船の航行で浪が立ち思わぬ影響がある。やはり、浜がないと浜は大切にしないと」とつぶやいた。

 北西の風止まりで綱不知の古老と日向ぽっこしながら、暫く世間話をした。