「男二人、女一人の雲海の中の古道歩き  中辺路、滝尻〜近露」

 前日から雨が降っていたので、本日の古道歩きは危ぶまれたが、午前9時30分頃小雨決行した。

 理由は、雲海の中を歩くことが出来るを期待した。

 朝の出発が少し遅れたので、中途でやめることと決めて、滝尻より歩き始めた。

 小雨が大雨になったり、又、小雨になったり、雨が降らなくなったり、カッパを着たり、脱いだりと、歩きながら大変な作業となった。

 雲海の中では、カッパを着ていなくても、雨の中のように服は濡れていたが、歩く発熱で冷たくなく、濡れているとは気づかなかった。

 熊野高原神社で昼食を食べながら、3月11日浜の宮から青岸渡寺まで、激しい雨の中を一人で歩いたことを思い出した。この時より、雨が小降りで降ったり止んだりで、ここで止める予定で歩いて来たが続きも歩くこととした。

 期待していた雲海は、写真の中でご覧頂くとして、約5m先が見えなくて「五里霧中」なんて冗談を言ったり、雲海の中メガネが曇るタオルで拭いたり、雨で石畳が濡れていて「滑るから注意して」と云った私が2回ばかり滑って転びました。

 途中、「神奈川から来た」と云う約10人位の女性のグループに出会いお互いに、これからの健闘のエールの交換をした。

 約600mの標高を登り、下りします。登ったら、同じ位下らなければなりません。それを「滝尻から登るのが楽か、近露から登るのが楽か」なんての話も結構長時間歩いた苦痛の気がまぎれました。

 バスの時間もあり、大坂本王子を過ぎ、国道に出てから、ここでも止めようかと思ったが、3月12日大雲取・小雲取越で途中約6キロばかり残してリタイアしたので、ここまで来てリタイアしたくなくなった。最終バスの時間に遅れたらタクシーと決めて牛馬童子に向かうこことした。

 近露王子を終わり、午後4時30分頃近露バス停の店でバスの時間を確認して、缶ビール二本。

 期待した雲海の中の古道歩きで満足であった。

 尚、地図がなくても、道案内看板が的確な場所にあり、迷うことはないと思いましたので、交差点などの写真は撮影しなかった。

記/2005-03-24