昭和 |
月日 |
見出し |
内 容 |
10 |
11月 30日 |
臨海裏海岸道路竣成 |
臨海から田尻、江津良を経て綱不知桟橋に至る道路を村が改修していたが、田辺湾一望の立派な廻遊自動車道賂竣エ、これで便利になる。 |
11 |
5月 13日 |
バス専用道路着工 |
明光バス会社が三段壁から大浦までの三・九kmの村有地を三十年 間の貸付けをうけて、バス専用道路として起工する。 |
11 |
11月 3日 |
平草原バス専用道路竣工式 |
明光.ハス会社が村有山林を三十ケ年期限で貸付けを受け、三段壁、大浦間、三・九km専用道路を五月十三日工事入札に付し、工を急いでいたが、最後の舗装も終り現地で盛大な竣工式を挙げる。眺望絶佳である。 |
11 |
11月 3日 |
遊覧バス開始 |
明光バスは新型二十一人乗りバスで、臨海、千畳敷、三段壁を経て専用道路を通り、大浦廻りの遊覧バス開始。専用道路の眺望絶佳、スマートな鴬嬢のガイドアナウンスもなかなか好評。 一周十三哩のコースである。料金一円也。 |
上記昭和10年11月30日より昭和11年11月2日迄に案内された。 |
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一、霞む白浜 いで湯の都 二、誰と行かうか 遊覧バスで |
三、木の葉がくれに漁火見えて
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名勝解説 白浜湯崎温泉めぐり(新白浜小唄入)坂東政一編曲 有名な湯崎七湯をへて車はこれより温泉街を見下して山の景勝へとドライブ致します。
うす霧む向ふはたしか切目沖かの大塔の宮様が浦の浜木綿幾重ともしらぬ波路に泣く千鳥紀の路の遠山びやうびやうと長汀曲浦の旅の路心をくだきなやませし切目王子や日の御崎夜は船路をまもるなる燈台の灯の廻転もまさしく見えるので御座居ます。
はい千畳敷につきました。
海の彼方の家並みは安藤公の旧城下町田辺町で御座居ます。 江津良の浜続きに参りました皆様御覧下さいませこゝらあたりは浜木綿や水仙の自生地で有名で御座居ます次は東白浜で御座居ます向ふ海辺の建物は風光絶佳景絵の様な東白浜水族館魚つりの設備も御座居ます 。 次は白浜桟橋続いて白浜温泉の中心地御幸通りで御座居ます。
思えば昭和4年に我が大君の親しくも玉歩しるさせ給ひける光栄の御道筋で御座居すこれで一周十里海と山とを訪ね来て白浜湯崎温泉の名勝めぐりはすみました。
昭和拾五年和歌山縣白浜温泉療養所ニ在院中記ス |
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