湯崎小唄 水谷雅夫詞 近藤十九二曲

一、躍る黒潮 囁やく波に
   恋の白浜 情けの湯崎
   並ぶ温泉も 夫婦づれ
   ほんに湯崎は よいところ
二、白い球(バルーン)飛ばして ステップ踏んで
   更けりやそよ吹く ホテルの窓に
   見るも嬉しき ニ日月
   ほんに湯崎は なつかしや
三、一と目逢ふたが 生命(いのち)の瀬戸崎
   好きなあの子と 御幸の芝に
   絞る名残の ハンカチフ
   せめて湯崎の 思ひ出に
四、夢もいざよふ ホワイト・ブルー
   たぎる想(おもひ)を 遊覧自動車(くるま)に乗せて
   走る少女車掌(おとめ)の 片えくぼ
   いとし湯崎が 忘らりよか
五、仇な姿に つい誘はれて
   往くこよ三段壁 千畳かけて
   恋(こひ)のドライブ 身も濡れる
   湯崎湯の街 恋(こひ)の街
六、温泉(でゆ)の都 夕焼小焼
   波に漁り火 浜木綿の蔭に
   誰を松原 鵜の鳥は
   湯崎よいとこ 来てみやれ
七、湯崎恋(こひ)しや ネオンの影に
   ジャズも渦巻く 三筋の糸に
   風情(いろ)も嬌(なま)めく 四畳半
   湯崎灯の街 夜の街